真抄洞 shinshodo

大分県竹田市城下町 トンネル町のgallery&実験室

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「革を竹田で極める」ユーモアにあふれる革職人・小河眞平さん

2018/04/04

 

 

・人物経歴
小河眞平 高校卒業後、ニューヨークのコミュニティカレッジに在籍。料理人などを経験しながらも30代でかばん専門学校に通うようになり革に出会う。それから2017年7月栃木県真岡市から大分県竹田市に移住し、竹田総合学院を拠点に革職人として活動をしている。
公式HP⇒paisano

 

最初にアトリエを訪問させていただいたときから、どうぞどうぞー!と気さくに歓迎してくださった丸眼鏡がお洒落な小河さん。インタビューもアポなしだったのですがその場で即OKをいただきインタビューさせていただくことになりました。

 

-なぜ移住先に竹田を選んだのですか?
「水がいいから。なによりも自然がすばらしいよね。」と、即答でした。

河さんが水を汲みに行っているという、河宇田湧水の水汲み場と水車。

私もまだこの竹田市でインターンを初めて1週間程度ですがどこに行っても湧水を使ったご飯や飲み物が人気で、実際に竹田湧水群は名水百選に登録されており、水を汲みに市外からくる人もいます。
綺麗で澄んでいるお水は、作家さん方の体を作る貴重な要素です。

 

-竹田を一言で表現してください。
無茶ぶりな質問にも笑いながらも丁寧に答えてくださいました。
「一言で表現すると、ん~、”山あいの変わり者たちの集まり”かな。」

..たしかに。
と納得してしまった私たちですが、というのも東京などの都会で活動をしているような(またはしていた)今どきのものづくり職人さんがたくさん田舎の山奥に集まっている、というのは不思議で、なかなか面白い環境だと思っていたからです。

「才能や個性はあっていい作品を作るけどいい意味で目立たないタイプの、東京の方の派手なイメージとは違う職人さんたち。」

 

-今は竹田総合学院で活動をなさっていますがどのような雰囲気なのですか?
「みんな全然違うんだけど、それこそいい意味で目立ちたがりな人が少ないから、つかず離れずいい距離を保てる人たちが多くて竹田らしいなぁと。気を遣うこともあまりないからとっても暮らしやすいよね。」

竹田総合学院は少し町の中心部から離れた静かな場所にあり、小河さんがおっしゃる通り”変わり者が集まる”竹田という町で切磋琢磨しつつ和やかな雰囲気でそれぞれお仕事に集中されていて、素晴らしい作品がたくさんある理由を知ったような気がしました。

小河さんのお父さんから譲り受けたというレトロなスピーカー。

壁にはこだわりの写真が何枚も。

 

-革への思いを聞かせてください。
「“動物の貴重な命をいただいてぼくたち革作家は成り立っている”というところは忘れないようにしているかな。」
多種多様な動物がいるので、牛や馬など定番の革から象などプレミアムな革まで本当に様々な素材の革があるらしく、またその革が使い込むことによって色々な変化をしていくところに面白みを感じるそうです。

煙草、小河さんの作品の革財布。

渋柿染めの最中。茶色から黒色に変化する。

 

座右の銘は”外柔内剛”。外柔内剛とは外見は大人しく優しそうだが、心の中は何事にも左右されない強い意志を持っていることで、20代半ばにこの言葉に出会いそれからずっと心に留めている言葉だといいます。
この日に初めてお会いしましたがこの言葉がとても小河さんに似合っているというか、おおらかに話しながらも時に冗談を言って場を和ませてくださったり、熱くまじめに革への思いを語ったり...そんな方でした。私たちの地元・横浜の近くに住んでいらっしゃった時期もあるそうで地元トークでも盛り上がり、インタビューとは思えないほど逆に楽しませていただきました。

 

執筆:真抄洞shinshodoインターン生 監物 理子

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