真抄洞 shinshodo

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【実験室】続・タタラづくりによる田楽火鉢成形作業[はんどやき田楽火鉢復元プロジェクト]

2016/10/26(水) 今日のはんどやきプロジェクト

1. 【中板作り】中板は、火鉢の真ん中くらいにあり、炭を置く部分です。この板には穴が開いており、火鉢の側面下部に空いた空気穴から空気を吸い込み、この中板の下から上へと空気が通過します。粘土がやや柔らかい状態で、竹のヘラで穴を開けます。

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2. 【中板のはめ込み】中板を適当な大きさに切り、断面にどべを塗り、はめ込みます。

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3.【より土】中板の接着面により土をします。

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4.【空気調節穴】この黒い火鉢が、安藤家に残された田楽火鉢です。写真にあるように、空気調節のできる穴があります。驚いたことに、板が左右にスライドでき、空気の量が調節できるようになっています。

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5. 【空気穴作り】四角く削ります。

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6. 【空気穴作り2】空気穴の完成です。職人甲斐哲哉の腕が光ります。

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7. 【底板】底板を、これまでと同じ要領で接着します。

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8. 【足作り】底の四隅に足をつけます。これも元の火鉢に忠実な形を再現しています。

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9. 【成形完了】最後にかどの面取りをして、火鉢の成形が終わりました。安東家に残されていた〈大中小〉の田楽火鉢のうち、中が3つ、小が4つ完成しました。ここから2週間ほど乾燥させて、いよいよ焼成です。

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焼成方法は、安東哲也さんの幼少時の窯のご記憶と、残された火鉢の色合いや固さ、そして我々の環境でできる焼成方法、これら3点のすり合わせです。どうぞご期待ください。

文:山本哲也 写真:新本聡

 

■山本哲也+甲斐哲哉「はんどやき田楽火鉢 復元プロジェクト」TAKETA ART CULTURE 2016 参加企画】

『明治地区荻迫の安東哲也宅は、江戸~明治~昭和初期にかけて窯を焼いていた。焼き窯の場所ははっきりしないが、母屋の横に小屋が残っており、作業場跡や瓶、七輪、はんど、火鉢、こたつ、田楽火鉢の実物とともに、これらを作るときの木製の型枠やろくろ台なども保存されている。』(「竹田市誌」第2巻p.16より引用)

「はんどやき」は、安東哲也さんのおじいさんの代まで続いていた、岡藩でおそらく唯一の窯元です。

山本哲也と甲斐哲哉は、窯元で実際に使用されていた田楽火鉢の型枠をもとに、田楽火鉢を復元します。

安東家の窯の記憶と残された火鉢を頼りに、窯の周辺で採掘されていた粘土、当時の焼成方法など、できる限り忠実に当時の田楽火鉢を復元します。火鉢が焼成されて完成するまでの過程を紹介、実演制作をします。

日時:2016年11/12(土)、13(日)、17(木)、19(土)、20(日)、24(木)、26(土)、27(日) 11:00~17:00

会場:真抄洞 shinshodo(大分県竹田市大字竹田町551)

入場無料

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